1.水漬け
- 収穫した瓢箪を水漬けします。(腐らせます)
- 私の場合、瓢箪のつるは5〜10?ほど残したまま容器に入れます。
- 生のままですと瓢箪とつるの縁が切りにくく、どうしてもつるが少し瓢箪に残ってしまいます。
- 水圧等でパンク(つぶれる)する物がありますが完熟した物であればパンクしません。
※容器について
- 鉄製の容器はサビ色がつきますので避けてください。
- 私の場合は、ポリペール(丸形45Lプラスチック製)を使用します。
- 容器を平らな面に置き、瓢箪を隙間のないようにいれます。
- 次に瓢箪が抜けてこない程度の落としぶたをします。(厚さ1?)
- 次に10×10厚さ5?程の中間ぶたをいれます。
- 最後にブロックをのせます。ブロックは容器のはしにかかり直接瓢箪に圧力はかかりません。(浮き上がることがありますので念のためソフトボール大の石2個をブロックの上に置きます)
- 水をいっぱいに入れ、毎日減った分必ずつぎ足して下さい。
- 非常に悪臭がしますので、袋をかぶせるなどして近所迷惑にならぬように注意してください。
- 3週間程しっかり水に浸けてください。慌てますと中が腐っていません。
- 清流にて洗い表皮をひと皮むきます。完熟した物(皮の厚い物)ほどむけない物がありますが、その場合はもう1度同じ水に1週間程つけてください。
2.穴あけ
- きれいに皮がむけましたら、次につると瓢箪の縁を切ります。
- ペンチにて、つるの付け根の部分を強くはさみ横にひねれば簡単に縁が切れます。
- 次に電動ドリルで穴を開けます。
- あまり大きな穴を開けないように注意してください。大きな穴を開けるほど種だしは楽ですが、その瓢箪にあった大きさがあります。どうしても振れて大きな穴になりますので慎重に開けてください。出来の良い物ほど口元がしっかりしています。
3.種だし
- 次に種を出します。水の力を借り水を入れては出し、入れては出しのくりかえしにてその日のうちにすべての物を出してしまいます。
- すべての物がでましたらもう1度清流に10時間から2日ほどつけます。
- 水は出しっぱなしにしてつけます。臭いも多少抜けますし、梅雨時のカビ防止にもなります。天気のようすを見て水から上げます。
4.水あげのタイミング
- 乾燥させる際は、必ずよい天気の日に当たるように注意してください。
- 秋の天気は必ずと言っていいほど、周期変化を繰り返します。
- 天気の良い日に水から上げ、種を出すのでは、タイミングがずれています。
- 私の場合雨が降り出すと、天気予報とにらめっこしながら、晴れるタイミングを見計らって逆算し水あげ、種だし作業にはいります。
- 雨が上がりますと、かならず強風が吹き出しますので利用します。
5.乾燥
- 直射日光に当て、まんべんなく日が当たるように何回も裏返します。
- 夜間は扇風機の利用をおすすめします。
- まれに非常に皮の厚い瓢箪にかぎり、表面にヒビが入ることがありますが、あわてずそのままにしておいてください。乾燥後、徐々にわからなくなります。
- 乾燥しましたら、日当たりの良い部屋に1ヶ月程置いておきますと臭いも抜け完全に乾燥します。
- 数年間は梅雨時や湿度の高い日にどうしても臭いますが、その様なときはエアコンで除湿してください。
6.磨く
- きれいに生地で仕上がりましたら磨きます。
- 米ぬかをから煎りし、小さな布袋に入れ磨きます。2〜3週間に1度ほど軽くふくだけで充分です。(化学ぞうきんは使わないでください)
- 生地の瓢箪は年月とともに艶が増し深みのある色になり、いつまでたっても飽きのこない良い瓢箪になります。
※ 私は不器用なため着色等は苦手なためどうしても生地にこだわった仕上げになってしまいます。
着色・加工についてはとても詳しく紹介されているページがありますのでそちらをご参照下さい。
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